7月にケニアのナイロビにて、現地医療現場の視察プログラムを実施致しました。
1.ケニアの医療事情
東アフリカのケニアは、人口5,100万人、GDP成長率は6%、アフリカの中で経済の要所といわれるBIG4の内の一か国です。しかし76.0%が世帯収入3,000米ドル以下で、多くの人々は主に地方で農業を行い、医療保険にも加入できずにいます。
医療体制も盤石ではなく、首都ナイロビの医療機関は毎日ひっ迫している状況で、各分野の専門医が少なく医療体制が遅れており、現地の人々は自分に障害があっても気づく機会がない状況です。
2.視察プログラムの検討
そこで、ケニアでの医療の在り方について検討を進めている日本の医療チームの方々とディスカッションを重ね、まずは現状を理解頂くため、ナイロビでの医療現場の視察プログラムを検討しました。
視察先は、AAICナイロビオフィスのメンバーが各医療機関との調整をするとともに、ケニアで7年超クリニックを開業されている武居光雄先生チームとも連携し、調整を進めました。
★武居光雄先生
・大分県で諏訪の杜病院を運営。ケニアのナイロビでも長年クリニックを運営。
医療法人光心会 諏訪の杜病院 (k-suwanomori.com)
3.視察プログラムの実施
・日程:7/17~19の3日間
※同期間、ナイロビのデモが発生し、安全を十分に配慮して予定を変更しながら視察を実施。
(a)病院、クリニックの見学
・Forest Japan Medical Centre (武居先生のクリニック)
・Aga Khan University Hospital Medical Center
・M. P. Shah Hospital Village Medical Center
・The Nairobi Hospital
(b)学童検診へ訪問(武居先生に同行)
・学童検診先の学校 :「サイディア・フラハ」を支える会(荒川勝巳様が長年運営)
☆サイディア・フラハ
サイディア・フラハ公式サイト (saidiafuraha.sakura.ne.jp)
(c)眼科手術の見学
・Eagle Eye Laser And Diagnostic Centre
※施設見学の予定が、院長のご配慮で急遽眼科手術も見学。
4.コメント
今回ご参加頂いた眼科専門医の大澤俊介先生は、ご夫妻でご参加頂きました。
大澤先生は、ナイロビでの医療体制や設備の現状について、資料だけでは把握できなかったが現状がよく理解できたとのことでした。特に設備については日本と比べてかなり旧式の機械で実施していること、また眼科医が圧倒的に不足しており、治る目の病気も治療が行き届いていない現状を強く感じられたとのことでした。
また智子夫人からも、渡航前にはやや怖いイメージを抱いていたが実際にはそこまでの危険はなく、食事も美味しく人々はホスピタリティがあり安心したこと、一方でデモが発生し、日本との生活感の違いなども理解できた、とのコメントを頂きました。
★大澤俊介先生
MIE眼科四日市 (mie-eyeclinic.com)
長年ケニアでクリニックを運営されている武居先生は、視察の中で次のようなコメントを示されました。「2~3年で結果が出るものではない。課題も多い。だが、しっかり腰を据えて取り組む覚悟があれば、一つ一つクリアしていくことができると考えています。我々の長年の活動とネットワークも活かして協力できると思います」。
今後AAICとしても、ケニアにおける眼科の医療体制を改善するために、ボランティアではなく継続的な運営ができるクリニックを現地展開を目指し、医療機関の方々をサポートして参ります。
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